そろそろ投資について考えてみるか,5分ほど(笑)
ここから本題です.
昨今,FIREという言葉が流行るなど,過去に例をみない投資ブームですが,「流行に乗っかり投資をやるべきなのか?」「(投資 初心者)で検索したら覚えること多すぎてやる前に挫折・・・」とお悩みではないですか?
本記事では,投資をするかしないか悩んだときにこれだけ知っておけばよいこと題して,重要知識3選とリスク知識3選をお伝えします.
この記事は次のような人におすすめ!
- なぜ投資をやる人がいるのか知りたい(働いて稼げばよいのでは?)
- 投資と預金の違いを知りたい(貯金でよいのでは?)
- 投資を始めることのリスクを知りたい(投資しなければリスクはないのでは?)
結論からお伝えすると,投資は「すべての人に必要」だとは思いませんが,投資が「自分に必要かどうかの判断はすべての人に必要」だと思います.
ただし,馴染みのない投資専門用語が多く,判断する前にあきらめてしまう人も多いため,6選に絞りポイント含め解説します.
細かな専門用語は投資を初めてから覚えても問題ありません.
「なぜ投資をするのか知りたい」「最近の株価暴落のように投資リスクが怖い」
そんな人は,ぜひ本記事で投資とリスクのイメージをつかんでみて下さい!
それでは,どうぞ!
投資の重要知識3選
経済学者トマ・ピケティ氏が著書「21世紀の資本」で提唱した世界の法則.
(~18世紀までのデータを分析し,不等式を導き出した.)
r:資本収益率 ≒ 資産収入(不動産や株など) ≒ 不労所得
g:経済成長率 ≒ 労働収入
要約すると,
資産(不動産や株など)運用によって得られる収入は,労働によって得られる収入よりも早く増えるということです.
つまり,資産収入を持っている人(お金持ち)と持っていない人(一般労働者)との格差は埋まらないことを指します.
- 収入の種類 労働収入(g)と資産収入(r)
- 収入の増加速度 r > g
- お金持ちの収入 「資産収入(r)」+労働収入(g)
銀行にお金を預ける(貸す)と金利に応じた利息分増えます.
預金×金利=利息(金利=年利の場合,利息=1年で増える金額)
しかし,大手銀行は超低金利のため,ほとんど増えないのが現状です.
ATM手数料で利息は消し飛びます・・・
例 ゆうちょ銀行(0.001%),三菱UFJ(0.001%),みずほ銀行(0.001%) etc.
つまり,銀行預金は増えないため資産収入にはなりえません.
したがって,資産収入(利息)を得るためには,金利の高いところにお金を預ける必要があります.
- 銀行預金 預金 ≒ 労働収入(減らない)
預金 ≠ 資産収入(増えない)
「複利は人類最大の発明」(by アインシュタイン)
単利,複利は利息計算方法のことです.
単利:「元手(預金)」に対し利息がつく.
複利:「元手(預金)+利息」に対し利息がつく.
5% / 年 | 元手(預金) | 1年後利息 | 2年後利息 | 30年後利息 | 結論 |
単利 | 100万円 | +5万円 (100万円×5%) | +5万円 (100万円×5%) | +5万円 | 毎年利息は 変わらない |
複利 | 100万円 | +5万円 (100万円×5%) | +5.25万円 (105万円×5%) | +20.58万円 | 利息は増えていく |
つまり,複利の恩恵を得られるところにお金を預けると,長期的には利息が増えていく.(≒資産収入)
ただし,数%もの利率で長期的にお金を預けられるとなると「投資」しかなく,「銀行預金」に比べ,減る可能性もでてきます.
したがって,リターン(増える可能性)とリスク(減る可能性)を考える必要があります.
- 複利 長期的にお金を増やす仕組み(資産収入となる)
- 投資 利率の高いところに預けて利息(資産収入)を得るための手段
投資のリスク知識3選
預金と投資の根本的な違いは,リスクとリターンです.
預金:減らない(リスクなし),増えない(リターンなし)
投資:減ったり(リスクあり),増えたり(リターンあり)
投資は,金利に値する収益(リターン)がマイナスにもプラスにもなりえるため,減る可能性(リスク)も増える可能性(リターン)もあります.
預金:元手×金利(0~) =減らない,増えない
投資:元手×収益(ー~0~+)=減ったり,増えたり
つまり,投資とは,元手をリスクのあるところに預けることでリターンを得ることです.
また,投資の種類によってリスクの大きさが変わりますが,基本的にリスクとリターンの大きさは比例する傾向にあります.
したがって,リスクがほとんどないのにリターンが大きいの商品は非常に怪しいです.
- 預金 リスクなし & リターンなし (減らないが増えない)
- 投資 リスクあり & リターンあり (減ったり増えたり)
- 注意 低リスク&高リターンの投資はほぼ100%詐欺.
投資は,取引手数料(取り扱い企業が決める)と,利益に税金(国が決める)がかかるため,元本より同じか減った状態でスタートとなるリスクを伴います.
逆に言えば,初心者は,ぼったくりの投資商品さえ選ばなければ,「手数料」と「税金」しかリスクがありません.
また,「税金」は利益が出なければ取られることはありません.
さらに,NISAなどの国の制度を使用することで,「税金」のリスクは軽減できます.
もちろん,各制度それぞれに特徴があります.
(小額投資非課税制度 例 NISA,つみたてNISA)
(確定拠出年金制度 例 DC,iDeCo)
- 投資には「手数料」と「税金」によって資産が減るリスクがある.
- ただし,「税金」は国の非課税制度でリスクを小さくできる.
投資をしていないことはリスクがない状態ではありません.
例えば,日本円預金のみ持っている状態とは,日本円(ひいては日本経済)に集中投資していることになります.
世界の基軸通貨であるドルを基準とした場合,円の価値は日々変わっています.(わかりやすいのが為替,円安,円高など)
日本で生活する限り円しか使わないため,日本円預金=日本集中投資とは考えづらいですが,ドル換算すると,為替レートによって日本円預金の「価値」が増えたり減ったりしています.
(日本円預金×ドル円為替レート=ドル換算した円預金)
例えば,iPhoneを円とドルで買う場合を考えると理解しやすいです.
iPhone=10ドルとします.
⇒1ドル=100円の場合,ドル支払いなら10ドル,円支払いなら1000円
⇒1ドル=1000円の場合,ドル支払ないなら10ドル,円支払いなら10000円
このように,円安になると日本円預金の価値が下がります.
もちろん,逆(円高)もありえます.
- 日本円預金のみ & 投資していない = 日本(円,将来)に集中投資をしている状況
ちなみに(体験談)
私の場合,上の6つをあまり知らないまま,運任せで投資してみました.
・・・結果,損しました(笑)
元手:10万円
投資信託:国内(2万円),米国(2万円)
個別株 :国内(2万円),米国(4万円)
結果:6.3万円(-3.7万円)
投資信託:国内(1.5万円),米国(2.3万円)
個別株 :国内(0.5万円),米国(2万円)
得たもの
・投資のやり方(感覚)が薄っすらと理解できた.
・日経平均などの投資に影響のある情報に目が行く機会が増えた.
・投資の勉強に高いスクールや教材は不要であり,本,Youtube,ネットサーフィンで初心者に必要な情報は十分手に入るということ.
・本記事で紹介した重要知識やリスク知識以外の細かい専門用語は,やっていく中で覚えるほうが効率的である.(やる前は本記事の内容程度で十分)
失ったもの
・お金(授業料(笑))
- 重要知識とリスク知識を踏まえ,投資の目的を明確にすることが大事(投資をやるのかやらないのか).
⇒ 重要知識3つとリスク知識3つを知っていたら,損失を減らせた. - 小額を興味のあるものに分散して投資し,感覚をつかむことも大事.
⇒ 6つの知識以外はやりながら学べばよい.
(調べすぎて,悩みすぎて,半年間何もやらなかった・・・正解もなかった(笑))
最後に(すべての人に投資が必要だとは思わない)
投資の強みは,労働以外の収入を作ること,労働で得た収入を増やすことです.
特に長期投資の場合は,時間をかければお金が増える確率が上がります.
ただ,年齢に応じてお金の「価値」が変わることを理解しておくことも重要だと思います.投資をすれば今の1万円が定年後の5万円になるかもしれませんが,若い時の1万円と定年後の1万円では価値が違うと思います.
また,当たり前ですが,投資を初めるには生活費と元手が必要なので,節約や貯金が大事です.